[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。
前に戻る
テモテ後書
🔝
〘435㌻〙
第1章
1
神
かみ
の
御意󠄃
みこゝろ
により、キリスト・イエスにある
生命
いのち
の
約束
やくそく
に
循
したが
ひて、キリスト・イエスの
使徒
しと
になれるパウロ、
2
書
ふみ
を
我
わ
が
愛
あい
する
子
こ
テモテに
贈
おく
る。
願
ねが
はくは
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
および
我
われ
らの
主
しゅ
キリスト・イエスより
賜
たま
ふ、
恩惠
めぐみ
と
憐憫
あはれみ
と
平󠄃安
へいあん
と、
汝
なんぢ
に
在
あ
らんことを。
3
われ
夜
よる
も
晝
ひる
も
祈
いのり
の
中
うち
に
絕
た
えず
汝
なんぢ
を
思
おも
ひて、わが
先祖
せんぞ
に
效
なら
ひ
淸
きよ
き
良心
りゃうしん
をもて
事
つか
ふる
神
かみ
に
感謝
かんしゃ
す。
4
我
われ
なんぢの
淚
なみだ
を
憶
おぼ
え、わが
歡喜
よろこび
の
滿
み
ちん
爲
ため
に
汝
なんぢ
を
見
み
んことを
欲
ほっ
す。
5
是
これ
なんぢに
在
あ
る
虛僞
いつはり
なき
信仰
しんかう
をおもひ
出
いだ
すに
因
よ
りてなり。その
信仰
しんかう
の
曩
さき
に
汝
なんぢ
の
祖母
そぼ
ロイス
及
およ
び
母
はは
ユニケに
宿
やど
りしごとく、
汝
なんぢ
にも
然
しか
るを
確信
かくしん
す。
6
この
故
ゆゑ
に、わが
按手
あんしゅ
に
因
よ
りて
汝
なんぢ
の
內
うち
に
得
え
たる
神
かみ
の
賜物
たまもの
をますます
熾
さか
んにせんことを
勸
すゝ
む。
7
そは
神
かみ
の
我
われ
らに
賜
たま
ひたるは、
臆
おく
する
靈
れい
にあらず、
能力
ちから
と
愛
あい
と
謹愼
つゝしみ
との
靈
れい
なればなり。
8
されば
汝
なんぢ
われらの
主
しゅ
の
證
あかし
をなす
事
こと
と
主
しゅ
の
囚人
めしうど
たる
我
われ
とを
恥
はぢ
とすな、ただ
神
かみ
の
能力
ちから
に
隨
したが
ひて
福音󠄃
ふくいん
のために
我
われ
とともに
苦難
くるしみ
を
忍󠄄
しの
べ。
9
神
かみ
は
我
われ
らを
救
すく
ひ
聖󠄄
せい
なる
召
めし
をもて
召
め
し
給
たま
へり。
是
これ
われらの
行爲
おこなひ
に
由
よ
るにあらず、
神
かみ
の
御旨
みむね
にて
創世
さうせい
の
前󠄃
まへ
にキリスト・イエスをもて
我
われ
らに
賜
たま
ひし
恩惠
めぐみ
に
由
よ
るなり。
10
この
恩惠
めぐみ
は
今
いま
われらの
救主
すくひぬし
キリスト・イエスの
現
あらは
れ
給
たま
ふに
因
よ
りて
顯
あらは
れたり。
彼
かれ
は
死
し
をほろぼし、
福音󠄃
ふくいん
をもて
生命
いのち
と
朽
く
ちざる
事
こと
とを
明
あきら
かに
爲
し
給
たま
へり。
11
我
われ
はこの
福音󠄃
ふくいん
のために
立
た
てられて
宣傳者
せんでんしゃ
・
使徒
しと
・
敎師
けうし
となれり。
12
之
これ
がために
我
われ
これらの
苦難
くるしみ
に
遭󠄃
あ
ふ。されど
之
これ
を
恥
はぢ
とせず、
我
われ
わが
依賴
よりたの
む
者
もの
を
知
し
り、
且
かつ
わが《[*]》
委
ゆだ
ねたる
者
もの
を、かの
日
ひ
に
至
いた
るまで
守
まも
り
得給
えたま
ふことを
確信
かくしん
すればなり。[*或は「我に」と譯す。]
435㌻
13
汝
なんぢ
キリスト・イエスにある
信仰
しんかう
と
愛
あい
とをもて、
我
われ
より
聽
き
きし
健全󠄃
けんぜん
なる
言
ことば
の
模範
もはん
を
保
たも
ち、
14
かつ
委
ゆだ
ねられたる
善
よ
きものを、
我等
われら
のうちに
宿
やど
りたまふ
聖󠄄
せい
靈
れい
に
賴
よ
りて
守
まも
るべし。
15
アジヤに
居
を
る
者
もの
みな
我
われ
を
棄
す
てしは、
汝
なんぢ
の
知
し
る
所󠄃
ところ
なり、その
中
うち
にフゲロとヘルモゲネとあり。
16
願
ねが
はくは
主
しゅ
オネシポロの
家
いへ
に
憐憫
あはれみ
を
賜
たま
はんことを。
彼
かれ
はしばしば
我
われ
を
慰
なぐさ
め、
又󠄂
また
わが
鎖
くさり
を
恥
はぢ
とせず。
17
そのロマに
居
を
りし
時
とき
には
懇
ねんご
ろに
尋󠄃
たづ
ね
來
きた
りて
遂󠄅
つひ
に
逢
あ
ひたり。
18
願
ねがは
くは
主
しゅ
かの
日
ひ
にいたり
主
しゅ
の
憐憫
あはれみ
を
彼
かれ
に
賜
たま
はんことを、
彼
かれ
がエペソにて
我
われ
に
事
つか
へしことの
如何
いか
許
ばかり
なりしかは、
汝
なんぢ
の
能
よ
く
知
し
るところなり。
〘316㌻〙
第2章
1
わが
子
こ
よ、
汝
なんぢ
キリスト・イエスにある
恩惠
めぐみ
によりて
强
つよ
かれ。
2
且
かつ
おほくの
證人
しょうにん
の
前󠄃
まへ
にて
我
われ
より
聽
き
きし
所󠄃
ところ
のことを
他
ほか
の
者
もの
に
敎
をし
へ
得
う
る
忠實
ちゅうじつ
なる
人々
ひとびと
に
委
ゆだ
ねよ。
3
汝
なんぢ
キリスト・イエスのよき
兵卒
へいそつ
として
我
われ
とともに
苦難
くるしみ
を
忍󠄄
しの
べ。
4
兵卒
へいそつ
を
務
つと
むる
者
もの
は
生活
なりはひ
のために
纒
まと
はるる
事
こと
なし、これ
募
つの
れる
者
もの
を
喜
よろこ
ばせんと
爲
す
ればなり。
5
技
ぎ
を
競
きそ
ふ
者
もの
、もし
法
のり
に
隨
したが
ひて
競
きそ
はずば
冠冕
かんむり
を
得
え
ず。
6
勞
らう
する
農夫
のうふ
まづ
實
み
の
分󠄃配
ぶんぱい
を
得
う
べきなり。
7
汝
なんぢ
わが
言
い
ふ
所󠄃
ところ
をおもへ、
主
しゅ
なんぢに
凡
すべ
ての
事
こと
に
就
つ
きて
悟
さとり
を
賜
たま
はん。
8
わが
福音󠄃
ふくいん
に
云
い
へる
如
ごと
くダビデの
裔
すゑ
にして
死人
しにん
の
中
うち
より
甦
よみが
へり
給
たま
へるイエス・キリストを
憶
おぼ
えよ。
9
我
われ
はこの
福音󠄃
ふくいん
のために
苦難
くるしみ
を
受
う
けて
惡人
あくにん
のごとく
繋
つな
がるるに
至
いた
れり、
然
さ
れど
神
かみ
の
言
ことば
は
繋
つな
がれたるにあらず。
10
この
故
ゆゑ
に
我
われ
えらばれたる
者
もの
のために
凡
すべ
ての
事
こと
を
忍󠄄
しの
ぶ。これ
彼
かれ
等
ら
をして
永遠󠄄
とこしへ
の
光榮
くわうえい
と
共
とも
にキリスト・イエスによる
救
すくひ
を
得
え
しめんとてなり。
11
爰
こゝ
に
信
しん
ずべき
言
ことば
あり『
我等
われら
もし
彼
かれ
と
共
とも
に
死
し
にたる
者
もの
ならば、
彼
かれ
と
共
とも
に
生
い
くべし。
436㌻
12
もし
耐
た
へ
忍󠄄
しの
ばば
彼
かれ
と
共
とも
に
王
わう
となるべし。
若
も
し
彼
かれ
を
否
いな
まば、
彼
かれ
も
我
われ
らを
否
いな
み
給
たま
はん。
13
我
われ
らは
眞實
しんじつ
ならずとも、
彼
かれ
は
絕
た
えず
眞實
しんじつ
にましませり、
彼
かれ
は
己
おのれ
を
否
いな
み
給
たま
ふこと
能
あた
はざればなり』
14
汝
なんぢ
かれらに
此
これ
等
ら
のことを
思
おもひ
出
いだ
さしめ、かつ
言爭
いさかひ
する
事
こと
なきやう
神
かみ
の
前󠄃
まへ
にて
嚴
おごそ
かに
命
めい
ぜよ、
言爭
いさかひ
は
益
えき
なくして
聞
き
く
者
もの
を
滅亡
ほろび
に
至
いた
らしむ。
15
なんぢ
眞理
しんり
の
言
ことば
を
正
たゞ
しく
敎
をし
へ、
恥
は
づる
所󠄃
ところ
なき
勞動人
はたらきびと
となりて
神
かみ
の
前󠄃
まへ
に
鍊達󠄃
れんたつ
せる
者
もの
とならんことを
勵
はげ
め。
16
また
妄
みだ
りなる
虛
むな
しき
物語
ものがたり
を
避󠄃
さ
けよ。
斯
かか
る
者
もの
はますます
不
ふ
敬虔
けいけん
に
進󠄃
すゝ
み、
17
その
言
ことば
は
脫󠄁疽
だっそ
のごとく
腐
くさ
れひろがるべし、ヒメナオとピレトとは
斯
か
のごとき
者
もの
の
中
うち
にあり。
18
彼
かれ
らは
眞理
しんり
より
外
はづ
れ、
復活
よみがへり
ははや
過󠄃
す
ぎたりと
云
い
ひて
或
ある
人々
ひとびと
の
信仰
しんかう
を
覆
くつが
へすなり。
19
されど
神
かみ
の
据
す
ゑ
給
たま
へる
堅
かた
き
基
もとゐ
は
立
た
てり、
之
これ
に
印
いん
あり、
記
しる
して
曰
い
ふ『
主
しゅ
おのれの
者
もの
を
知
し
り
給
たま
ふ』また『
凡
すべ
て
主
しゅ
の
名
な
を
稱
とな
ふる
者
もの
は
不義
ふぎ
を
離
はな
るべし』と。
20
大
おほい
なる
家
いへ
の
中
うち
には
金
きん
銀
ぎん
の
器
うつは
あるのみならず、
木
き
また
土
つち
の
器
うつは
もあり、
貴
たふと
きに
用
もち
ふるものあり、また
賤
いや
しきに
用
もち
ふるものあり。
21
人
ひと
もし
賤
いや
しきものを
離
はな
れて
自己
みづから
を
潔󠄄
いさぎ
よくせば、
貴
たふと
きに
用
もち
ひらるる
器
うつは
となり、
淨
きよ
められて
主
しゅ
の
用
よう
に
適󠄄
かな
ひ、
凡
すべ
ての
善
よ
き
業
わざ
に
備
そな
へらるべし。
22
汝
なんぢ
わかき
時
とき
の
慾
よく
を
避󠄃
さ
け、
主
しゅ
を
淸
きよ
き
心
こゝろ
にて
呼
よ
び
求
もと
むる
者
もの
とともに
義
ぎ
と
信仰
しんかう
と
愛
あい
と
平󠄃和
へいわ
とを
追󠄃
おひ
求
もと
めよ。
〘317㌻〙
23
愚
おろか
なる
無學
むがく
の
議論
ぎろん
を
棄
す
てよ、これより
分󠄃爭
あらそひ
の
起󠄃
おこ
るを
知
し
ればなり。
24
主
しゅ
の
僕
しもべ
は
爭
あらそ
ふべからず、
凡
すべ
ての
人
ひと
に
優
やさ
しく
能
よ
く
敎
をし
へ
忍󠄄
しの
ぶことをなし、
25
逆󠄃
さから
ふ
者
もの
をば
柔和
にうわ
をもて
戒
いまし
むべし、
神
かみ
あるひは
彼
かれ
らに
悔改
くいあらた
むる
心
こゝろ
を
賜
たま
ひて
眞理
しんり
を
悟
さと
らせ
給
たま
はん。
26
彼
かれ
ら
一度
ひとたび
は
惡魔󠄃
あくま
に
囚
とら
はれたれど、
醒
さ
めてその
羂
わな
をのがれ
神
かみ
の
御心
みこゝろ
を
行
おこな
ふに
至
いた
らん。
437㌻
第3章
1
されど
汝
なんぢ
これを
知
し
れ、
末
すゑ
の
世
よ
に
苦
くる
しき
時
とき
きたらん。
2
人々
ひとびと
おのれを
愛
あい
する
者
もの
・
金
かね
を
愛
あい
する
者
もの
・
誇
ほこ
るもの・
高
たか
ぶる
者
もの
・
罵
のゝし
るもの・
父󠄃
ちち
母
はは
に
逆󠄃
さから
ふもの・
恩
おん
を
忘
わす
るる
者
もの
・
潔󠄄
きよ
からぬ
者
もの
、
3
無情󠄃
むじゃう
なる
者
もの
・
怨
うらみ
を
解
と
かぬ
者
もの
・
譏
そし
る
者
もの
・
節󠄄制
せつせい
なき
者
もの
・
殘刻
ざんこく
なる
者
もの
・
善
ぜん
を
好
この
まぬ
者
もの
、
4
友
とも
を
賣
う
る
者
もの
・
放縱
ほしいまゝ
なる
者
もの
・
傲慢
がうまん
なる
者
もの
・
神
かみ
よりも
快樂
けらく
を
愛
あい
する
者
もの
、
5
敬虔
けいけん
の
貌
かたち
をとりてその
德
とく
を
捨
す
つる
者
もの
とならん、
斯
かゝ
かる
類
たぐひ
の
者
もの
を
避󠄃
さ
けよ。
6
彼
かれ
らの
中
うち
には
人
ひと
の
家
いへ
に
潜
もぐ
り
入
い
りて
愚
おろか
なる
女
をんな
を
虜
とりこ
にする
者
もの
あり、
斯
か
くせらるる
女
をんな
は
罪
つみ
を
積
つ
み
重
かさ
ねて
各樣
さまざま
の
慾
よく
に
引
ひ
かれ、
7
常
つね
に
學
まな
べども
眞理
しんり
を
知
し
る
知識
ちしき
に
至
いた
ること
能
あた
はず。
8
彼
か
の
者
もの
らはヤンネとヤンブレとがモーセに
逆󠄃
さから
ひし
如
ごと
く、
眞理
しんり
に
逆󠄃
さから
ふもの、
心
こゝろ
の
腐
くさ
れたる
者
もの
、また
信仰
しんかう
につきて
棄
す
てられたる
者
もの
なり。
9
されど
此
こ
の
上
うへ
になほ
進󠄃
すゝ
むこと
能
あた
はじ、そはかの
二人
ふたり
のごとく
彼
かれ
らの
愚
おろか
なる
事
こと
も
亦
また
すべての
人
ひと
に
顯
あらは
るべければなり。
10
汝
なんぢ
は
我
わ
が
敎誨
をしへ
・
品行
ひんかう
・
志望󠄇
こころざし
・
信仰
しんかう
・
寛容
くわんよう
・
愛
あい
・
忍󠄄耐
にんたい
・
迫󠄃害󠄅
はくがい
、および
苦難
くるしみ
を
知
し
り、
11
またアンテオケ、イコニオム、ルステラにて
起󠄃
おこ
りし
事
こと
、わが
如何
いか
なる
迫󠄃害󠄅
はくがい
を
忍󠄄
しの
びしかを
知
し
る。
主
しゅ
は
凡
すべ
てこれらの
中
うち
より
我
われ
を
救
すく
ひ
出
いだ
したまへり。
12
凡
およ
そキリスト・イエスに
在
あ
りて
敬虔
けいけん
をもて
一生
いっしゃう
を
過󠄃
すご
さんと
欲
ほっ
する
者
もの
は
迫󠄃害󠄅
はくがい
を
受
う
くべし。
13
惡
あ
しき
人
ひと
と
人
ひと
を
欺
あざむ
く
者
もの
とは、ますます
惡
あく
にすすみ、
人
ひと
を
惑
まどは
し、また
人
ひと
に
惑
まどは
されん。
14
然
さ
れど
汝
なんぢ
は
學
まな
びて
確信
かくしん
したる
所󠄃
ところ
に
常
つね
に
居
を
れ。なんぢ
誰
たれ
より
之
これ
を
學
まな
びしかを
知
し
り、
15
また
幼
おさな
き
時
とき
より
聖󠄄
せい
なる
書
ふみ
を
識
し
りし
事
こと
を
知
し
ればなり。この
書
ふみ
はキリスト・イエスを
信
しん
ずる
信仰
しんかう
によりて
救
すくひ
に
至
いた
らしむる
知慧󠄄
ちゑ
を
汝
なんぢ
に
與
あた
へ
得
う
るなり。
16
聖󠄄書
せいしょ
はみな
神
かみ
の
感動
かんどう
によるものにして
敎誨
をしへ
と
譴責
いましめ
と
矯正
けうせい
と
義
ぎ
を
薫陶
くんたう
するとに
益
えき
あり。
438㌻
17
これ
神
かみ
の
人
ひと
の
全󠄃
まった
くなりて、
諸般
もろもろ
の
善
よ
き
業
わざ
に
備
そなへ
を
全󠄃
まった
うせん
爲
ため
なり。
第4章
1
われ
神
かみ
の
前󠄃
まへ
また
生
い
ける
者
もの
と
死
し
にたる
者
もの
とを
審
さば
かんとし
給
たま
ふキリスト・イエスの
前󠄃
まへ
にて、その
顯現
あらはれ
と
御國
みくに
とをおもひて
嚴
おごそ
かに
汝
なんぢ
に
命
めい
ず。
〘318㌻〙
2
なんぢ
御言
みことば
を
宣傳
のべつた
へよ、
機
をり
を
得
う
るも
機
をり
を
得
え
ざるも
常
つね
に
勵
はげ
め、
寛容
くわんよう
と
敎誨
をしへ
とを
盡
つく
して
責
せ
め、
戒
いまし
め、
勸
すゝ
めよ。
3
人々
ひとびと
健全󠄃
けんぜん
なる
敎
をしへ
に
堪
た
へず、
耳
みみ
痒
かゆ
くして
私慾
しよく
のまにまに
己
おの
がために
敎師
けうし
を
增
まし
加
くは
へ、
4
耳
みみ
を
眞理
しんり
より
背
そむ
けて
昔話
むかしばなし
に
移
うつ
るとき
來
きた
らん。
5
されど
汝
なんぢ
は
何事
なにごと
にも
愼
つゝし
み
苦難
くるしみ
を
忍󠄄
しの
び、
傳道󠄃者
でんだうしゃ
の
業
わざ
をなし、なんぢの
職
つとめ
を
全󠄃
まった
うせよ。
6
我
われ
は
今
いま
供物
そなへもの
として
血
ち
を
灑
そゝ
がんとす、わが
去
さ
るべき
時
とき
は
近󠄃
ちか
づけり。
7
われ
善
よ
き
戰鬪
たゝかひ
をたたかひ、
走
はし
るべき
道󠄃程
みちのり
を
果
はた
し、
信仰
しんかう
を
守
まも
れり。
8
今
いま
よりのち
義
ぎ
の
冠冕
かんむり
わが
爲
ため
に
備
そな
はれり。かの
日
ひ
に
至
いた
りて
正
たゞ
しき
審判󠄄
さばき
主
ぬし
なる
主
しゅ
、これを
我
われ
に
賜
たま
はん、
啻
たゞ
に
我
われ
のみならず、
凡
すべ
てその
顯現
あらはれ
を
慕
した
ふ
者
もの
にも
賜
たま
ふべし。
9
なんぢ
勉
つと
めて
速󠄃
すみや
かに
我
われ
に
來
きた
れ。
10
デマスは
此
こ
の
世
よ
を
愛
あい
し、
我
われ
を
棄
す
ててテサロニケに
徃
ゆ
き、クレスケンスはガラテヤに、テトスはダルマテヤに
徃
ゆ
きて、
11
唯
たゞ
ルカのみ
我
われ
とともに
居
を
るなり。
汝
なんぢ
マルコを
連󠄃
つ
れて
共
とも
に
來
きた
れ、
彼
かれ
は
職
つとめ
のために
我
われ
に
益
えき
あればなり。
12
我
われ
テキコをエペソに
遣󠄃
つかは
せり。
13
汝
なんぢ
きたる
時
とき
わがトロアスにてカルポの
許
もと
に
遺󠄃
のこ
し
置
お
きたる
外衣
うはぎ
を
携
たづさ
へきたれ、また
書物
しょもつ
、
殊
こと
に
羊皮紙
やうひし
のものを
携
たづさ
へきたれ。
14
金
かね
細工人
ざいくにん
アレキサンデル
大
おほい
に
我
われ
を
惱
なやま
せり。
主
しゅ
はその
行爲
おこなひ
に
隨
したが
ひて
彼
かれ
に
報
むく
いたまふべし。
15
汝
なんぢ
もまた
彼
かれ
に
心
こゝろ
せよ、かれは
甚
はなは
だしく
我
われ
らの
言
ことば
に
逆󠄃
さから
ひたり。
16
わが
始
はじめ
の
辯明
べんめい
のとき
誰
たれ
も
我
われ
を
助
たす
けず、みな
我
われ
を
棄
す
てたり、
願
ねがは
くはこの
罪
つみ
の
彼
かれ
らに
歸
き
せざらんことを。
17
されど
主
しゅ
われと
偕
とも
に
在
いま
して
我
われ
を
强
つよ
めたまへり。これ
我
われ
によりて
宣敎
せんけう
の
全󠄃
まった
うせられ、
凡
すべ
ての
異邦人
いはうじん
のこれを
聞
き
かん
爲
ため
なり。
而
しか
して
我
われ
は
獅子
しし
の
口
くち
より
救
すく
ひ
出
いだ
されたり。
439㌻
18
また
主
しゅ
は
我
われ
を
凡
すべ
ての
惡
あ
しき
業
わざ
より
救
すく
ひ
出
いだ
し、その
天
てん
の
國
くに
に
救
すく
ひ
入
い
れたまはん。
願
ねが
はくは
榮光
えいくわう
、
世々
よゝ
限
かぎ
りなく
彼
かれ
にあらん
事
こと
を、アァメン。
19
汝
なんぢ
プリスカ
及
およ
びアクラ、またオネシポロの
家
いへ
に
安否
あんぴ
を
問
と
へ。
20
エラストはコリントに
留
とゞま
れり。トロピモは
病
やまひ
ある
故
ゆゑ
に
我
われ
かれをミレトに
遺󠄃
のこ
せり。
21
なんぢ
勉
つと
めて
冬
ふゆ
のまへに
我
われ
に
來
きた
れ、ユブロ、プデス、リノス、クラウデヤ、
及
およ
び
凡
すべ
ての
兄弟
きゃうだい
、なんぢに
安否
あんぴ
を
問
と
ふ。
22
願
ねがは
くは
主
しゅ
なんぢの
靈
れい
と
偕
とも
に
在
いま
し、
御惠
みめぐみ
なんぢらと
偕
とも
に
在
あ
らんことを。
〘319㌻〙
440㌻